Columnコラム
来る9月24日(日)に大劇場で上演される
松竹大歌舞伎の演目である「土屋主税(つちやちから)」。
お恥ずかしながら、担当者である私は歌舞伎初心者で、
「主税」の読みさえわかりませんでした……。
なにもわからないままでは100%歌舞伎を楽しめないかもしれない!
と思った私は、登場人物や、演目の内容、ちょっとした時代背景などを調べ始めました。
そこで出てくる話は面白いものばかりで、
軽く知識としてもっておくだけでも作品を楽しむ手助けになるかと思い、
簡単ではありますが、このコラム欄にてお届けしていきます!
最初の疑問は、「主税」ってなに……?
家系や親、本人の官職名を用いて名乗っていた、「百官名」のひとつということがわかりました。
ひゃっかんな……?
わからない単語を調べると、さらにわからない単語がひょっと出てきます。
楽しくなってきたので、調べを進めました。
わかりやすい例えとして、どなたでも一度は聞いたことがある、
源氏物語の作者“紫式部”でご説明します。※諸説あり
紫→源氏物語のヒロインである“紫の上”から
式部→父親である“藤原為時”の官職に由来
この、「式部」というのも百官名のひとつでした!
親の官職や家代々の官名を名乗る、という意味を持っているんですね。
話を戻しまして、この「主税」というのは
土屋さんの官職名だということがわかってきました。
具体的にどんなことをしていたのか?
主税寮(ちからのつかさ)は、租税や出挙(利子付き貸借を指す用語)の
帳簿との照合などによる監査を通じて地方財政を管轄していました。
ちなみに主税寮の名称は現在、「財務省主税局」に継承されているそうです。
※この場合は、「しゅぜいきょく」と読みます。
さて、ここで気になってきたのは、土屋さんの本名です。
「土屋逵直(みちなお)」
本名から、彼の生涯・家系を辿っていると、やっと!
土屋主税に関する内容が出てきました!!
どうやら、「忠臣蔵」という
江戸時代に起きた「赤穂事件」を基にした創作作品の登場人物のようです!
次回はこの「赤穂事件」から、土屋さんを追っていきたいと思います!
担当・K
続きはこちら↓
「土屋主税」について調べてみた!②
最終更新日:2023.08.25