本公演では、みなさんにとって、初めて耳にする演目もあるかと思います。
正直、私もそうでした。
そこで、どんな出演団体、演目なのか、予告編として、事業担当の村上が2回に分けてご紹介したいと思います。
第一部【辻のじゅり馬】
鮮やかな紅型衣裳に馬首をかたどった板を前帯に挟み、
手綱を持って「ユイ、ユイ、ユイ」とにぎやかに囃しながら、
大勢が行列で練り歩く情景を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
旧暦正月二十日に行われる「じゅり馬祭り」は、
一度途切れたこともありましたが、2000年に復活いたしました。
残念ながらこの最近はコロナ禍により、中止になっておりますが、
今回は、辻の祭祀と歴史・伝統文化を守り継承しておられる
「辻新思会」さんのご協力で、じゅり馬の実演と、
シンポジウムでは、じゅり馬の背景や復活にまつわるお話を伺います。
じゅり馬の歴史は古く、舞台では、那覇の三大祭の1つであった時代のじゅり馬の映像も流れる予定です。
こちらがまた当時の辻界隈の様子が映っており、味わい深い映像になっております。
第二部【アマウェーダ】
アマウェーダは、漢字では、「天親田」と書き、
五穀豊穣を祈っての田植え歌で、
戦前に男性のみで歌われていたそうです。
浦添市沢岻は、かつて田園風景が広がる地域だったそうですが、
今ではすっかり住宅地のイメージ。
そんな現代に、沢岻在住の國吉清さんが、
退職後に市民大学で学ぶ中、「アマウェーダ」の存在を知り、
調べ始め、研究テーマにされました。
いろいろな出会いやタイミングに恵まれ、
アマウェーダ復興にいたった経緯、そして、未来に向けて取り組んでいること、
そんなストーリーを実演と共に、第三部のシンポジウムでも伺います。
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稽古の様子
また、國吉さんが、「足元を掘れ、そこに泉あり」とは、
ニーチェの有名な言葉ですが、この言葉をアマウェーダを通して再認識した、
と市民大学の論文で記述しているところに、個人的に惹かれました。
研究テーマにし、再現を試みてから10年余り。自治会のご協力を得ながら、
じわじわと盛り上がっている「アマウェーダ」、
まずは一度ご覧ください。
そして、アマウェーダを解釈していくうちに稲作の行事次第がほぼわかってくる、
とのことで、本番では、歌詞付きの映像を交えて実演いたします。
舞台演出もお楽しみください。
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公演の祈願の様子
当日は、各演目の歌詞はもちろん、
解説をそれぞれの分野に縁のある先生方にお願いし、
保存版となるパンフレットを配布いたします。
続きは、また、後日。
当公演の詳細は、
こちらから。
チケットは、なはーと窓口か、以下のリンクからお買い求めください。
なはーとオンラインチケット
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