この公演・展示情報は終了しました
中山祐一朗 前田一世 佐久本宝 蔵下穂波
小川ゲン 神田青 魏涼子 あめくみちこ
※インタビューは2022年初演時のものです
【「ライカム」とは】
かつて沖縄本島中部の北中城村比嘉地区に置かれていた琉球米軍司令部(Ryukyu Command headquarters)の略。現在「ライカム」は地名として残っている。司令部があった近辺の米軍関係者専用のゴルフ場の跡地には、2015年「イオンモール沖縄ライカム」がオープン。地元民のみならず県外からの観光客も多く訪れる場所になっている。
【「米兵殺傷事件」とは】
1964年8月16日未明、宜野湾市普天間の飲食街周辺で、米兵2人と数人の沖縄人が乱闘し、米兵1人が死亡、1人が重傷を負った。沖縄青年4人(2人は徳之島出身)が普天間地区警察署に逮捕され、傷害致死罪で米国民政府裁判所に起訴された。事件は陪審に付された。
沖縄人に重罪を課そうとする米国人らが陪審員の多数を占め、評議は4人に不利な流れとなったが、無罪を主張する沖縄人陪審員・伊佐千尋の粘り強い説得で形勢は逆転し、傷害致死罪については無罪、傷害罪では有罪の評決に至った。しかし、同年11月の判決では3人に懲役3年の実刑(1人は猶予刑)という初犯としては重い量刑が下った。
殺傷事件と沖縄住民への差別意識が渦巻く陪審評議、その後の判決は米統治下に置かれた沖縄の過酷な現実を浮き彫りにしている。
1989年、沖縄県沖縄市出身。
2013年に演劇グループ「チョコ泥棒」を結成し、脚本と演出を担当。沖縄の若者言葉を用いた会話劇を得意とし、コメディやミステリを軸としたオリジナル脚本の上演を行う。また、琉球舞踊家との演劇ユニット「玉どろぼう」としての活動も行う。脚本家として、NHK−FMシアター『ふしぎの国のハイサイ食堂』の脚本を担当。2018年、『Folklore(フォークロア)』で、第14回おきなわ文学賞シナリオ・戯曲部門の一席を受賞。その他2作品で同賞の佳作受賞歴がある。『ライカムで待っとく』が第30回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞、第26回鶴屋南北戯曲賞および第67回岸田國士戯曲賞で最終候補となる。
【コメント】
この作品を再演することができ、とても光栄です。初演から2年、ウクライナでの悲劇は未だ収束せず、あらたにガザ地区でも見るに堪えない事態が勃発し、心が苦しくなるばかりです。
私が住むここ沖縄は、相変わらず「決まり」が覆ることもなく、粛々と、そして堂々と、物事は進んでいきます。先日屋久島沖でオスプレイが墜落した後、同じ機体たちは1週間ほど何事もなく飛び続け、休憩に入りました。この文章が公開される頃には、優雅に、気持ちよく飛び回っているでしょう。
本土復帰50年というお祭りも終わり、変わらず嫌な方へと変わり続ける世界の中に、この作品が何かしらの影響をもたらしてくれたらと願いますが、まあ、どうなんでしょう。
兵庫県宝塚市生まれ。Théâtre MUIBO主宰。日本大学芸術学部演劇学科卒業。
最近の演出作品に『七本の色鉛筆』、『パレードを待ちながら』、『A New Musical ゆびさきと恋々』、『地熱』、『怪物/The Monster』、『どうぶつ会議』、『Shakespear’s R&J』、『トミイのスカートからミシンがとびだした話』、『血の婚礼』他。2014年文化庁派遣新進芸術家制度でロンドンにて研修。
【コメント】
沖縄本土復帰50年の冬に上演した『ライカム〜』の再演です。兼島さんのセリフを先頭に、皆で、一層、熱気を帯びたものにしたいと思っています。歌って踊ってお酒を飲んで三線弾いて、集まっておしゃべりすることが大好きな登場人物たちを、ぜひ観に来てください。沖縄と神奈川、1964年と2024年、あっち側とこっち側、、突きつけられる現実を、劇場で体感してください。
開催日程 | 2024年06月22日(土) ~ 2024年06月23日(日) 開催終了 |
---|---|
会場 | 小劇場 |
料金 |
★★チケットは完売いたしました。★★ 一般:4,000円 U24(24歳以下):2,000円 18歳以下:1,000円 障がい者割引20% ※全席指定・税込 ※当日券は500円増 ※未就学児入場不可 ※U24、18歳以下のチケットをご購入の方は、当日受付にて身分証のご提示をお願いする場合があります。 ※障がい者割引でご購入の方は、事前にお電話またはメール(nahart@city.naha.lg.jp)にてご予約を承ります。[ご予約名、ご希望枚数、ご希望日と連絡先]をお伝えください。メールの場合には、こちらからの返信をもってご予約完了となります。当日受付にて障害者手帳の提示をお願いする場合があります。 【チケット取り扱い】 那覇文化芸術劇場なはーとチケットサービス 窓口:営業時間10:00-19:00(休館日を除く) ※窓口でのお支払いは現金のみ WEB:https://p-ticket.jp/naha(24時間対応) |
日時 | 6月22日(土)14:00開演、19:00開演 6月23日(日)14:00開演◎ ◎託児サービスあり(22日は定員に達したため締切) ・開場は開演の30分前 ・上演時間約2時間(途中休憩なし) |
ジャンル | 演劇 |
感想シェア会 | KAAT×ロームシアター京都×久留米シティプラザ×那覇文化芸術劇場なはーと 4館合同感想シェア会の開催が決定しました! 本作は横浜での上演だけでなく、京都と久留米を巡り、那覇が最後を締めくくるツアー上演となります。それぞれの地で作品をご覧になったみなさんと感じたことを共有する時間。同じ作品を同じ空間で観ていても違う場所で観ていても、ひとりひとりが違う感想や想いを感じられるのは舞台芸術の魅力のひとつです。そんな様々な感想を地域を越えて話したり、聞いたりすることで否定するのでなく、あなたの観劇体験をさらに豊かなものにする企画です。 ぜひお申込みください。 【日時】7月7日(日)17:00~(2時間程度を予定) 【形式】Zoomミーティング(ご自宅等からご参加ください) ※記録のため録画をさせていただきます 【参加者】各会場5名(計20名) ※応募者多数の場合は抽選とさせていただきます 【応募方法】ご来場のお客様に当日配布するパンフレットと共に応募方法の書かれた用紙をお配りします。 【募集期間】6月22日(土)~6月30日(日)<なはーと公演> ※各地、上演期間から1週間が募集期間になります。 【進行】 長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院准教授) 狩俣日姫(株式会社さびら / 平和教育ファシリテーター ) 【プロフィール】 ◆長津結一郎(ながつ・ゆういちろう) 九州大学大学院芸術工学研究院准教授。多様な関係性が生まれる芸術の場に伴走/伴奏する研究者。専門はアーツ・マネジメント、文化政策。障害のある人などの多様な背景を持つ人々の表現活動に着目した研究を行なっているほか、音楽実技やワークショップに関する教育、演劇・ダンス分野のマネジメントやプロデュースにも関わる。2013年東京藝術大学大学院博士後期課程修了、博士(学術・東京藝術大学)。著書に『舞台の上の障害者:境界から生まれる表現』(単著。九州大学出版会、2018年)、『アートマネジメントと社会包摂』(共編著。水曜社、2021年)など。 久留米シティプラザユースプログラム「新しい演劇鑑賞教室」企画監修(2022年~)。 ◆狩俣日姫(かりまた・につき) 株式会社さびら/平和教育ファシリテーター。沖縄県宜野湾市出身、在住。普天間高校卒業後、オーストラリアにワーキングホリデーへ。留学中に沖縄の文化や歴史を学ぶ重要性を感じ、帰国後、友人のつながりで修学旅行生向けの学習コンテンツを提供する教育ベンチャーで働き始める。その後、ファシリテーションを用いた参加者同士の対話や問いかけを重視した平和教育を実践。2022年、問題意識を共有する数人の仲間と「株式会社さびら」を設立。同年、Forbes Japan 2022「世界を変える30人」に教育部門で選出。 |
鑑賞サポート | ■聞こえない・聞こえにくいお客様 ☆ヒアリングループ:ヒアリングループ(磁器ループ)が利用いただけます。ヒアリングループとは、磁気コイル付補聴器・人工内耳を装用の方に舞台音声を直接届ける装置です。(補聴器をお持ちでない方には専用受信機の貸出あり) ☆ポータブル字幕:上演中にセリフや効果音などの情報をお手元でご覧いただけるポータブル字幕機を無料でお貸出しします。座席位置および台数に限りがありますので必ずチケット購入前に以下よりお申込みください。 ■車椅子でご来場のお客様 車椅子席をご用意しております。座席に限りがございますので、必ずチケット購入前に以下にお申込みください。 ※指定座席への案内になります ※バリアフリー駐車場若干台数あり ※なはーとアクセシビリティ⇒https://www.nahart.jp/accessibility/ 【鑑賞サポートの申込み】 下記問合せ先の電話番号もしくはメール(nahart@city.naha.lg.jp)にて、以下の通りお申込みください。内容を確認後、こちらからご連絡いたします。 件名:ライカムで待っとく 鑑賞サポート申込 内容:お名前、ご連絡先、観劇希望日、希望するサポート、利用人数、介助者の有無、そのほか質問等あれば |
◎託児サービス | ※定員に達したため締切※ 小さなお子さまをお連れの方も安心してゆっくりと舞台をお楽しみいただけるよう、保育すけっとinナハと連携し、託児サービスを実施します。同団体は(一財)女性労働協会の「保育サービス講習会」修了者が集まり、地域における子育て支援を目的とした有償ボランティアグループです。なはーと内の施設で、会員がお子さまをお預かりします。 利用料:子ども1名につき500円 利用時間:13:30~終演時間(16:00予定)まで 対象:未就学児以下 定員:各回4名 締切:6月14日(金)15:00まで 【託児サービスの申込み】 メール(nahart@city.naha.lg.jp)まで以下の通りにお申込みください。内容を確認後、こちらからご連絡をもって受付完了となります。 件名:ライカムで待っとく 託児申込 内容:①利用観劇回 ②保護者氏名 ③子ども氏名 ④子どもの月齢 ⑤ご連絡先 ⑥アレルギー有無 ⑦そのほかサポーターにお伝えしたいことがあればご記入ください。 【留意事項】 ・先着順にて申し込みを受け付けます。受付できなかった場合でも、公演チケットのご返金はできませんので、ご了承ください。 ・当日は13:30~開演時間(14:00)までの間に、なはーと3階の大スタジオ(※当初より会場変更あり)までお越しください。その際、現金で利用料をお支払いください。 ・感染症対策のため、体温が37.5度以上ある場合にはお預かりできません。体調不良の場合には利用をご遠慮ください。 ・急な発熱など、必要な場合には、観劇中にご退席をお願いすることがございます。なお、その際のチケットのご返金などはできませんので、予めご了承ください。 ・終演後はすみやかにお子様のお迎えをお願いします。その際、お預けになった保護者の方と同じ方がお引き取りください。 【持ちもの】 飲み物、おやつ、フェイスタオル、着替え、午睡用タオル、おむつ、おしりふきシート、抱っこひも、ビニール袋※ゴミはお持ち帰りください。 |
企画制作 | KAAT神奈川芸術劇場 |
主催 | 那覇市 |
助成 | 一般財団法人 地域創造 |
他地域での公演 | 【神奈川公演】 2024年5月24日(金)~6月2日(火) KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ https://www.kaat.jp/ 【京都公演】 2024年6月7日(金)~8日(土) ロームシアター京都 サウスホール https://rohmtheatrekyoto.jp/ 【福岡公演】 2024年6月15日(土) 久留米シティプラザ 久留米座 https://kurumecityplaza.jp/ |